1980

CT-201

1980年1月、CASIOは電子楽器事業へ参入し、初めて電子キーボード、「カシオトーンCT-201」を発売した。
様々な音色を電子的に表現できないものだろうか。CASIOはそんな発想を原点として『楽音とは何か』という哲学から着想し、新しい電子楽器の開発をスタートさせた。
そして音の立ち上がり部分と持続部分をそれぞれ分けてデジタル化する手法を開発し、ピアノやオルガン、ギターなどの自然楽器の音をリアルで豊かな音色で再現。
また、楽器の音色が持つスペクトルができるまでの複雑な変化を電子回路で再現し、ポリフォニックで演奏できる電子キーボードを世界にさきがけて開発した。
折しも経済成長の時、物質だけでなく「心の豊かさ」を求めていた時代に「カシオトーン」は瞬く間に世界中で人気を博し、音楽の新しい楽しみ方を広げていった。

1980

CT-401

1980年11月に発売された「CT-401」。
同年9月に発売された「CT-301」の優れた特徴を引き継ぎ、その姉妹機として登場。
再現忠実度の高い多彩で美しい14種の選び抜かれた音色と、フィルインがついた16種の本格派オートリズム機能で、今まで以上に演奏の幅が広がる機種となった。
CASIO独自の自動伴奏システム「カシオ・オート・コード(C・A・C)システム」を搭載し、初心者でも本格的な伴奏をつけた演奏を気軽に楽しめる。
ステレオなどの外部機器への接続も可能で、今までの楽器では得ることの出来なかった新しいサウンドの世界が広がる。

1981

CT-701

1981年11月、バーコード形式の楽譜を読み取って演奏を記憶し、世界ではじめて鍵盤が光るメロディガイド機能を搭載した電子キーボード「CT-701」を発売。
“楽譜を電子で読み取りしかも記憶する”という当時の楽器にはない全く新しい概念をもった機種となった。美しく多彩な音色、親しみやすさをさらに進化させ、61鍵の標準鍵盤を備えるとともに、CASIOならではの電子デジタル技術を駆使。楽器演奏の初心者でもその楽しさを与えると共に、音楽に対する気軽な参加性を実現した。

1983

PT-50

1983年4月発売のミニキーボード「PT-50」。
メロディや伴奏のデータが入ったROMパックを差し替えることで多彩な曲の自動伴奏や自動演奏が楽しめる。
CASIOは独自の電子デジタル技術により“記憶”という機能を楽器に付加することで、電子キーボードブームを巻き起こしてきたが「PT-50」は記憶機能をさらに一歩発展させ、全く新たな音楽用メディアとして“ROMパックシステム”を開発。あらかじめ曲のデータが記憶されているメモリーパッケージを差し込むだけで、誰にでも本格的な演奏を楽しむことを可能にした。付属のROMパックにはポピュラーや歌謡曲など19曲を内蔵し、8音色・16リズム、自動伴奏やトランスポーズなどコンパクトなボディに多彩で先進的な機能を満載したモデル。演奏の楽しみ方のバリエーションが大きく広がる。

1984

CZ-101

1984年11月に発売された「CZ-101」は、CASIOがシンセサイザー業界に本格的に参入した第1号機。
新開発の「P.D.音源方式」を搭載し、音質・創造性・操作性等に優れているデジタル方式を全ての音源ブロックに採用した、誰でも簡単に多彩な音が創れるニュータイプのデジタルシンセサイザー。P.D音源とは、正弦波の位相を歪ませることで波形を作り出す方法であり、これにより従来に比べ多彩な音色を簡単に得ることが可能となった。
あらかじめ多彩な32音色がセットされており、すぐに演奏を楽しむことができる。また、セットされている音を簡単に自分好みの音色に変えることができるため、誰でも簡単に音創りができる。

1986

CPS-201

1986年1月、CASIO電子ピアノの第一号機「CPS-201」が発売される。
自然で美しいピアノサウンドを実現し鍵盤の弾く強さで音量・音色が変化するタッチレスポンス機能を内蔵。繊細な感情表現を可能にした。
ピアノやハープシコードなどの鍵盤楽器を中心に14種類の音色を搭載し、オートリズムや自動伴奏機能も備えるなど、ピアノスタイルを採用しながらも電子楽器ならではの楽しみ方を提案。
CASIOはこれまでも誰でも気軽に楽しめるキーボードやプロ、マニア向けのシンセサイザーを製品化し、その音色の美しさ、機能により全世界の方々に高い評価を得てきたが、「CPS-201」は“社会貢献、将来に向けた提案性など、総合的な観点から選出される“グッドデザイン賞を受賞している。

1986

SK-1

1986年3月、エレクトロニクス技術を駆使し、人の声や雨音など身の回りにある全ての音を音源にして演奏ができるサンプリングキーボードを発売。
イメージした音をサンプリングし、さらに加工することが出来るため、演奏に使える音色は無限に広がり、曲想にマッチした音を簡単に創ることが可能となった。
また、鍵盤を指一本で押さえるだけで、リズムと連動することで初心者でも簡単に伴奏が行える。さらに、複雑な和音も手軽に弾けるコードキーも内蔵し、誰にでも簡単に様々なコードを弾くことができるなど、様々な演奏ニーズに対応したサンプリング楽器を実現した。

1986

DZ-SYSTEM

1986年10月、ハイテク感覚のデザインを採用した「DZシステム」を発売。
電子楽器をポピュラーにしたシンガーでありドラマーでもある高橋幸宏氏と協力し、あらゆるMIDI楽器を音源にして演奏することのできる電子ドラムとして開発された。
最大8個のドラムパッドと接続ができ、パッドを叩いた信号をMIDIメッセージに変換し、出力することができ、これにより、MIDI端子をもつ様々な楽器の音源を利用してドラムやパーカション演奏を楽しむことができる。
全てのパッドをパーカッションや他の楽器にセットして音程を付けたり、微妙な演奏表現を実現するタッチレスポンスにも対応していることで、演奏会・LIVEなどで威力を発揮する。

1987

FZ-1

1987年3月、グラフィック液晶ディスプレイ付大容量メモリーのサンプリングシンセサイザーとして発売された「FZ-1」。
当時注目を集めていたサンプリング処理を全て16ビットで行うことで、高音質の再生を可能にした、CASIOの楽器の中でも最上位機種(当時)にあたる。
音色データを2メガバイト(拡張時)まで記憶する大容量メモリーを搭載し、サンプリングや波形形成などで得た音を最大64ボイス記憶することが可能。また、それらを自由にキーボードや打鍵の強弱のエリアに振り分けることができ、振り分けた組み合わせを記憶し瞬時に呼び出すこともできる。
今まで音楽に取り入れる事ができなかった音を音源にして、新しい音楽表現を可能にした。

1987

DG-10

1987年8月、ギターをはじめジャズオルガンやトランペットなどの鍵盤楽器や管楽器などの多彩な音色をギター奏法で演奏でき、手軽に演奏が楽しめるデジタルギター「DG-10」を発売。
これまで電子キーボードでしか楽しめなかった多彩な音色やオートリズム機能などをギター感覚で気軽に楽しむことを実現。
「音楽人口を広めたい」という思いから、従来のギターでは実現できなかった音楽表現、楽器演奏の楽しさが体感できる電子楽器として話題となった。

1988

CDP-3000

1988年2月、CASIOとして初の本格電子ピアノ「CDP-3000」を発売。
アコースティックピアノの音をデジタル録音したPCM音源を採用し、ピアノ本来の自然で美しい音色、豊かな表現力を再現。本体には自動演奏が楽しめる50曲のミュージックライブラリーを内蔵し、それぞれの曲は右手・左手の各パートに分けて再生可能。片方のパートに合わせてもう片方のパートを練習することができるという、譜面を追うだけの単調な練習とは異なり、演奏レベルに合わせて楽しみながら上達が望める画期的な機能を搭載した。
「より手軽にピアノを楽しんでもらいたい」「豊かな音をより身近なものにしたい」という想いを、
CASIOならではのデジタル技術で造り上げ “初めて家にきたピアノ”というコンセプトで、多くの人に親しまれるモデルとなった。CASIOの電子ピアノの歴史はここから始まったともいえる。

1988

PG-380

1988年2月、新音源方式の「iPD(interactive Phase Distortion)音源」内蔵の全く新しいギターとして発売された「PG-380」。
ギタリスト渡辺香津美氏のアドバイスによる64音色のシンセサウンドをプリセットしており、アナログ的な厚いサウンドからデジタルならではのサウンドまで、ギター奏法でプレイできる。
内蔵音源ならではのレスポンス速度やトラッキング性能の飛躍的な向上で、チョーキングやビブラート、アーミングなどギターならではの奏法をギターとほぼ同じ感覚での演奏が可能となり、ギター音楽に新たな方向性を切り拓いた。

1988

DH-100

1988年4月発売の電子管楽器「DH-100」。サキソフォン・トランペット・フルートなど6種類の音色を内蔵し、息を吹き込む強さで音を変化させて簡単に演奏が楽しめる。
「誰でも音楽を楽しめる楽器をつくりたい」
このCASIOの電子楽器開発理念のもと、普段あまり縁がない管楽器演奏が、誰でも学校で習うリコーダーの運指で簡単に楽しめるようにと開発された。
2音間の音程を滑らかに移動させるポルタメント効果や、シャープ・フラットなどの操作をキーで行うため、息を吹き込む時の微妙な技術も不要。自動伴奏に合わせて吹けば気軽にバンド気分も味わえる。
当時、この突飛なアイデアに驚きながらも、ジャズサックスに憧れるお父さんの楽器として人気商品に。発売から28年経った今でも根強いファンがいる。

1991

AP-7

1991年3月、ピアノ演奏の新たな楽しみを創造する全く新しい電子ピアノシリーズ『セルヴィアーノ』より「AP-7」が発売された。
ピアノの最も基本となる「音」と「タッチ」を徹底的に追及し、最高級グランドピアノの演奏表現力をモデルとして、音源から鍵盤のメカニズムまで全てを一新。従来にはない洗練度・完成度の高さを実現した。
ピアノを様々な角度からサンプリングした「AP(Advanced Piano)音源」と、ハンマーの自重のみを利用した「ナチュラルハンマーアクション機構」で、臨場感ある美しいピアノサウンドで心地良い演奏が可能。
本体にはCDプレーヤーを内蔵しており、CDに合わせて生のオーケストラの迫力ある演奏をバックに演奏が楽しめるなど、従来のピアノにはない全く新しい楽しみ方が生まれた。

1994

ML-1

1994年9月、光る鍵盤を搭載した小型キーボードとして発売された「ML-1」。
ミニ鍵盤(白鍵のみ)が点灯する“光る鍵盤”を初めて採用した、子供向けの24鍵マジカルライトキーボード。
演奏中に押さえた鍵盤が光るだけではなく、光る鍵盤を追いかけてメロディーを練習することのできる内蔵デモ曲が10曲収録されている。
また、25種類の音色で演奏ができ、12種類のリズムに合わせて演奏することができるので、キーボード演奏をより楽しく学ぶことができるようになった。

1995

GZ-5

1995年6月に発売されたキーボード「GZ-5」。
MIDIキーボード初のミニミニ鍵盤を搭載。軽量コンパクトボディに、10種類の音色とスピーカーも内蔵しており、コンピュータミュージック用としてはもちろん、作曲家やアレンジャーのクリエイティブツールとして人気を博しロングセラーモデルとなった。
また、当時はパソコンの普及率が急上昇し、それに伴いパソコンでの音楽制作や演奏を楽しむコンピュータミュージックが親しまれやすくなり、音楽初心者から経験者まで幅広く活用された。

1996

CTK-520L

1996年7月、光る鍵盤を搭載した電子キーボードとして発売された「CTK-520L」。
標準鍵盤(白鍵・黒鍵とも)点灯する“光る鍵盤”を初めて採用した、入門用61鍵電子キーボード。
演奏中に押さえた鍵盤が光るだけではなく、光る鍵盤を追いかけて40種類の内蔵デモ曲を演奏できる“光ナビゲーション機能”を搭載し、3つのステップでレベルに応じて練習が可能。
ワンタッチで伴奏がつけられる自動伴奏機能をはじめ、豊富な100種類の音色と50種類のリズムパターンで、楽器演奏の経験がなくても気軽にレッスンができるようになった。

2003

PX-100

2003年10月、スタイリッシュでコンパクトなフォルムの電子ピアノシリーズ“Privia”の1号機として発売された「PX-100」。
新開発のHL音源(Highly-compressed Large waveform)とスケーリングハンマーアクション鍵盤を採用。コンサートグランドピアノの特性を追及し、リアリティある演奏表現を備えながらも、価格を当社従来製品の約1/2にあたる普及価格を実現した。
場所を選ばないコンパクトサイズと持ち運びできる軽量ボディの実現により、ピアノを身近に感じることができる。
ピアノ本来の表現力を重視しながら、多くの人が抱いている“楽器を弾いてみたい”という想い、ピアノへの憧れを現実のものにした。

2015

GP-500BP

2015年9月、CASIOが楽器事業で35年間培ってきたデジタル技術を集結し、デジタルとアコースティックの長所を融合させた電子ピアノ“CELVIANO Grand Hybrid”「GP-500BP」を発売した。
カシオは歴史的なピアノたちの性質や個性を徹底的に研究し、今日も輝き続ける3つのピアノの音色(ベルリン・グランド、ハンブルク・グランド、ウィーン・グランド)として結実。中でも「ベルリン・グランド」は、160年以上の歴史を持ち、世界中から愛され続けているピアノメーカーC.BECHSTEIN(ベヒシュタイン)社と共同開発を行うなど、こだわり抜いた音創りを行った。さらに繊細な表現をもたらす“木”の鍵盤と独自のアクション機構を搭載。

2015

PX-560MBE

2015年9月、CASIO電子楽器“Privia”シリーズ「PX-560MBE」を発売。
グランドピアノの音質と鍵盤のタッチを徹底的に追及した高いクオリティを、コンパクトなスタイリッシュデザインに凝縮した。
ステージピアノに求められるスペックを多彩に装備。グラフィカルな画面を直感的に操作できるタッチパネル・カラー液晶や、ライブ時に音色調整などがリアルタイムにコントロールできるコントロールノブを搭載している。
また本体の演奏に加え、ライン入力端子に接続したギターなどの演奏も録音できるため、ステージのみならず音楽制作にも威力を発揮する一台。